検索連動型広告の運用において、「ターゲットユーザーを効率的にサイトに誘導させたい」「広告の費用対効果を改善したい」という悩みを抱えている人が少なくありません。
近年はWEB広告自動化の精度があがり、入札を細かく調整する必要がなくなりました。そのため、広告文の作成がより重要になります。本記事では、成果につながる広告文を作成する方法をお伝えします。
自社の検索連動型広告の広告文を考えたり、広告代理店の担当者が作成した広告文を確認したりする際に、ご参考になれば幸いです!
目次
ベネフィットを伝える
広告作成でよく陥りやすいのは「サービス内容をそのまま」載せることです。
サービスを説明するだけの内容では、顧客の心には響かず、行動につながりにくくなってしまいます。一目でベネフィットが分かる広告文では、ユーザーが得られるメリットをイメージしやすくなるため、行動を促進することができます。
ターゲットの悩み | 商品・サービス内容 | ベネフィットを伝える広告文例 |
便秘を解消したい | 腸活サプリ | 便通○○サプリ・毎日スッキリ |
シワやくすみが気になる | 美容クリニック | あなたの本来の美しさを |
勤怠管理が面倒くさい | 勤怠管理システム | 導入により管理工数大幅削減 |
数字を含めて説得力を高める
広告文には、商品・サービスの価値を示す「具体的な数値」を含めることもポイントです。
数字を使うことで訴求が具体的になり、説得力が上がります。
同業他社が広告を出稿するケースが多いため、競合他社の広告文を確認した上で、負けていない数字を入れてください。
BtoB商材:数字を含める広告文例 | BtoC商材:数字を含める広告文例 |
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ターゲットを明示する
ターゲットを明示することで、無駄なクリックを減らすことが可能です。
特にBtoB商材のクリック単価が高いため、「法人専用」などのような文言を入れると、ある程度個人消費者の方が広告をクリックすることは避けられます。
BtoB商材:ターゲットを明示する例 | BtoC商材:ターゲットを明示する例 |
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関連記事:BtoB集客必見! リスティング広告(検索連動型広告)の 活用ポイント
体言止めで短いフレーズ
体言止めとは、名詞や代名詞で文末を終わらせる方法です。
体言止めの広告文は2つのメリットがあります。
一つは、広告文の意味を変えずに文字数を抑えられることです。 検索連動型広告の見出しは30文字(全角15文字)までしか入力できません。体言止めの広告文は不要な言葉を減らし、商品やサービスに関連する情報を盛り込むことができます。
もう一つのメリットは、ユーザーがテンポ良く読み進められ、コンテンツの内容をよりわかりやすく理解することができます
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【】「」などの記号を意識的に活用する
強調したい内容に【】や「」を利用すれば、目立たせられます。しかし、句読点のない文章は、読みづらくなる恐れがありますので、入れる際は注意しましょう。
例:【公式】【特典あり】「導入実績3000件以上」
特に知名度の高い企業は、ぜひ【公式】会社名を入れてください。
知名度が低い場合は、満足度や特典などの訴求を追加したほうがいいかもしれません。
一意の広告見出しと説明文をできるだけ追加する
過去は多くのキーワードを入稿し、キーワードごとに広告文を作成する必要があり手間がかかりました。(注)レスポンシブ検索広告(媒体側に最適な組み合わせを自動で設定させる手法)が主流となっている現在は、手間はかからなくなりましたが、簡潔にわかりやすく伝える広告文を作成することが不可欠です。
また、1つの広告見出し・説明文に複数の意味が存在していると、ユーザーの理解を妨げます。また、重複しない広告見出しと説明文を追加することで、自動作成される広告のバリエーションが増えるでしょう。
注:Google検索広告において、2022年6月30日より拡張テキスト広告の作成と編集ができなくなりました。Yahoo!広告の拡張テキストも2022年9月末ごろに編集・新規作成ができなくなりました。
広告ヘルプ|レスポンシブ検索広告について
広告文にキーワードを含める
検索キーワードを広告文(見出し・説明文)に含めることで太字で表示されます。 太字になれば他の広告よりも目立ちますし、ユーザーの方にクリックされやすくなるでしょう。
広告文に重要なキーワードを含めることが不可欠ですが、キーワード挿入機能をぜひ使ってください。
キーワード挿入機能:検索広告において、広告グループ内で設定したキーワードが広告文に自動的に表示される機能です。ユーザーの検索内容に合わせてカスタマイズできます。
キーワードの挿入のように、ユーザーの所在地や関心のある地域に合わせて、レスポンシブ検索広告の広告文に該当する地域名を挿入できる「地域挿入機能」もあります。
不動産や求人などの地域密着商材であれば、ぜひ設定してください!
広告ヘルプ|広告カスタマイザについて
広告見出しの長さを変えてみる
広告はユーザーが使用しているデバイスや表示される場所に合わせて表示する文字数を自動で調整します。
広告見出しを長くすると表示されるスペースが広がりますが、企業名を検索しているユーザーには、広告見出しが短い方が効果的かもしれません。
そのため、各種のデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)の表示画面を意識しながら、広告見出しの長さを変えたほうがいいかもしれません。
また、広告文の長短にかかわらず、訴求したい内容をできる限り端的にまとめることもポイントです。なぜなら、人の目線がタイトルの左側に集中しやすいからです。
広告表示オプションを活用する
「広告表示オプション」は任意に設定する項目です。設定しなくても広告は出稿・表示できます。しかし、広告の品質スコアやクリック率向上が見込めるので、必ず設定しておいてください!
※品質スコア(Yahoo!では、品質インデックス):他の広告主様と比べた広告の品質の目安をスコアで表示したものです。
広告表示オプションは別の記事で解説しますので、ここでは割愛させていただきます。
具体的な行動を促すフレーズを入れる
広告文を作成する際には、行動を促すフレーズ(CTA)を含めることが重要です。
具体的な行動を提示する際には、「どんな商材でも使える定型句を使用しないこと」と「限定感や緊急性を表現すること」を意識した内容にするとよいでしょう。
下記のように、広告を見たユーザーに何をしてほしいかを伝える簡潔な広告文を作成していきましょう。
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参考サイト:Google広告ヘルプ|効果的な検索広告を作成する
最後に:広告文は一回作って終わりじゃない
検索連動型広告の広告文を作成する時に、文字数の制限や使用できない記号、最大級表現などの注意すべきことがあります。
また、検索広告の広告文は一回作って終わりではありません。広告の管理画面から広告文の成果をチェックし、コツコツと改善を繰り返すことが必要です。それについて、次回のブログ記事で解説します。
当社はGoogle広告やYahoo!広告の正規代理店です。GoogleやMetaの公式認定資格を持つ担当者が直接対応します。インターネット広告を始めたいが、何から手を付ければいいかわからない、費用対効果を改善したい、代理店の乗り換えを検討している方、ぜひお気軽にお問い合わせください。