Instagram は日本では10代〜20代の女性が中心、月間アクティブユーザー数が3300万人を超える大規模なSNSです。(2019年6月時点)
近年は男女差がなくなり、年齢層も徐々に広がっています。
出典:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

・自社の認知度を上げたい
・Instagram のフォロワー数を増やしたい
・ネットショップの売上を増加したい

Instagram 広告を活用する企業も増えています。企業が Instagram 広告を使う目的はそれぞれです。
どんな目的があるとしても、 Instagram 広告を効率的に配信する共通のやり方があります。
この記事では、Instagram 広告への出稿を考えている企業向けに、効率的に配信する5つの運用ポイントを解説します。

Instagram 広告とは

Instagram 内で出稿する広告はInstagram広告です。
Instagram の最大の特徴は、世界観や商品を写真・動画で視覚的に発信ができることです。
女性をターゲットにするファッション、グルメ、日用品やコスメなどの商材との相性がいいです。

Instagram にはハッシュタグという検索機能がありますが、Googleのように「○○ おすすめ」といった2語以上のキーワードによる検索ができないため、検索性が低いと言われています。
また、ユーザー同士の交流を活発にする Twitter と比べて、拡散しにくいという弱みもあります。
どのようにすれば弱みを補い、強みを最大限発揮してInstagram 広告を運用できるのでしょうか?
下記5つの運用ポイントだけ押さえておけばOKです。

ターゲットを正しく設定する

広告を効率的に配信するため、最もビジネスに興味を持ってもらえそうな人に広告を届けることが非常に重要です。
なぜなら、限られた資源を集中させることで、広告の費用対効果の向上につながるからです。
ターゲットを正しく設定するため、3つの注意点があります。

➊ オーディエンスの重複に注意する


オーディエンスの重複とは、複数の広告セットが、同じオーディエンスに配信することです。
オークションの重複により、広告セットに設定された予算の全額を消化することが難しくなる場合もあります。
そのため、情報収集期間で十分な結果を取得できずに顧客獲得単価(CPA)が悪化する可能性は高いです。
ターゲットを設定する際に、必ず「比較オーディエンス」のセクションで重複率を確認してください。
参考:オークションの重複について理解する

注意:オーディエンスの重複は必ずしも悪影響ではありません。
重複率の目安として、30〜40%を超えればオーディエンス設定を見直すべきだと注意しましょう。

➋ 除外機能を戦略的に使用する


広告の費用対効果を最大化するため、オーディエンスの除外はよく使われます。
例えば、広告配信から既存顧客を除外することで、無駄な広告配信だけでなく、既存顧客のロイヤリティー損失も防ぐことができます。
顧客基盤の拡大を考えている場合は、下記のオーディエンスを除外することをおすすめします。

・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス
・優良顧客
・既存顧客

➌ ターゲット設定を狭くしすぎない


広告セットのターゲット設定が狭すぎると、システムが最適な広告の配信先を見つけるコンバージョン数を十分に取得できなくなる可能性があります。
例えば、広告セットAでは20代女性、広告セットBでは30代女性のように細分化する必要がありません。

継続的に獲得したいコンバージョン数が多いほど相応の潜在リーチ(母数)も必要になりますので、配信を行うターゲットの潜在リーチ(母数)を狭くしすぎないようにご注意ください。

複数の広告フォーマットを用意して検証する

Instagram 広告にとって、クリエイティブは極めて重要な要素となります。
ユーザーの反応は商材やサービスだけでなく、広告フォーマット(表現方法)との相性にも影響されます。
複数の広告フォーマットを試しながら、自社にとって最適なアプローチ方法を見つけてみましょう。
広告の目的やターゲットに応じた様々なフォーマットの広告を設定することができます。主に次の6種類があります。
広告フォーマット(クリエイティブ)を設定する際には主に4つの注意点があります。

➊ 訴求を1つだけに絞る


情報を効率よく届けるために最も大切なことは、伝えたいメッセージを一つだけに絞ることです。
1つだけに絞るクリエイティブ画像では、複数の訴求を持つ画像に比べて、ブランドの認知度アップなどの効果があります。

➋ 画像と動画を組み合わせる


文章や静止画と比べて、動画の特徴は短時間で多くの情報が伝わり、内容も理解しやすくなっていることです。
適切なコールトゥアクションを使うことで、ユーザーの行動を促すことができます。
Meta 広告マネージャでは、画像を魅力的なモバイルファーストの動画にするクリエイティブツールを提供しています。ぜひ活用してください!
※Meta 広告マネージャは、Facebook やInstagram 広告を作成・管理するためのツールです。

参考:Facebookツールを使った動画の作成について

➌ モバイルでの視聴に動画広告を最適化する


総務省「令和3年版 情報通信白書|デジタル活用の現状」よると、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末の世帯保有率は、9割を超えています。
また、次世代通信規格5Gが本格的にスタートしました。動画広告市場には大きな変化が訪れるでしょう。
動画は生活者とブランドの接点としてさらに重要な役割を果たすようになってきました。動画を作成する際に必ず下記の注意点をご留意下さい。

・15秒以下の動画を作成します。
・早い時点でブランドを提示します。
・音声なしでも伝わるようにテキストを入れます。
・視聴向けに縦型動画を作成します。

➍ クリエイティブを最適化するため、定期的に精査する


ユーザーが同じ広告(クリエイティブ)を何度も見ると、その広告に反応しにくくなり、広告疲れという現象が発生するかもしれません。
クリック率の低い広告を停止したり、バナーのABテストを行ったりすることで定期的に広告を精査・改善しましょう。
参考:広告疲れに関するMeta広告マネージャでのアドバイスについて

シンプルなアカウント構造で機械学習を促進する

キャンペーンや広告セットをどのように設定すべきか…と悩んだ人が多いでしょう。
アカウント構造を細分化すると、システム側で十分な情報が収集できず、最適化に必要なコンバージョン数を確保することが難しくなります。
また、Instagram 広告セット単位で最適化対象にしている目標イベントの発生数が「週50件以上」必要です。
イベント量の不足を防ぐために、シンプルなアカウントと適切なイベントを設定しましょう。
参考:Metaパフォーマンス5: ビジネスを成功に導く実証済みのテクニック

ビジネスゴールに合わせた配信目的を設定する

Meta の機械学習はキャンペーン目的を達成するために最適化されます。
正しい目標に沿って学習を進めるため、Instagram 広告のアカウント設計する際に適切な配信目的を選んでください。
選択できる「キャンペーンの目的」はカスタマージャーニーの3つの段階に分けて11種類あります。

認知:商品やサービスに関心を持ってもらう
検討:比較する選択肢の1つとしてもっと詳しく知りたいと思ってもらう
コンバージョン:商品やサービスを利用してもらう

例えば、広告目標は商品購入の場合は、「コンバージョン」を目的に設定します。
そうすることで、広告側はその指示(設定したキャンペーン目的)を基に機械学習をして、最適な入札を実施します。

ドメイン認証を設定して広告パフォーマンスの低下を回避させる

Meta のドメイン認証とは、ドメインの所有者であることを Meta に認証してもらうための手続きです。
ドメイン認証を行わなくとも、広告の配信に支障がありません。
しかし、ドメイン認証をしない場合は、ターゲティング精度や機械学習が低下し、コンバージョン数が激減する可能性があります。
広告パフォーマンスの低下を防ぐため、ぜひ設定しておきましょう!

参考:Metaビジネスマネージャのドメイン認証について

最後に

冒頭で述べたように、Instagram の利用者は検索エンジンで調べる「顕在層」より、ニーズが顕在化する前の段階の「潜在層」となります。
Instagram 広告では、実名登録が必要な Facebook のプロフィール情報を活用しているため、精度が高いですが、効率的に Instagram 広告を配信することは容易なことではありません。ぜひこちらの記事、ご参考になればうれしいです。

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