こんにちは!ごとうです。
朝晩はだいぶ涼しくなってきて、秋の空気を感じるようになりましたね。
日中はまだ少し暑さが残りますが、過ごしやすい日が増えてきました。

さて、弊社のブログでもたびたび取り上げているWeb広告について、今回は「Google検索広告を運用するなら知っておきたい基本用語」についてご紹介したいと思います。
Google検索広告は、多くの企業が集客や販売促進のために活用している重要なツールです。
しかし、初めて取り組むときは専門用語が多く、少しハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか。
基本用語を理解しておくことで、広告レポートの内容がぐっと分かりやすくなり、改善の方向性もつかみやすくなります。

1. Google検索広告の階層構造

Google検索広告は、「アカウント → キャンペーン → 広告グループ → 広告」という4つの階層で構成されています。
それぞれの役割を理解しておくことで、配信設定や効果測定を効率的に行うことができます。

■アカウント(最も大きい範囲)
アカウントは、会社や事業全体を管理する土台となる階層です。
請求情報やユーザー権限、全体のレポートなどをまとめて管理することができ、1つのアカウント内に複数のキャンペーンを作成できます。
イメージ:会社全体の管理フォルダ

■キャンペーン(大きい範囲)
キャンペーンは、広告の目的や予算、配信地域などを設定する単位です。
たとえば「商品Aの販売促進キャンペーン」や「資料請求キャンペーン」といったように、目的ごとに分けて設計します。
1つのキャンペーンの中には、複数の広告グループを作ることができます。
イメージ:目的別のフォルダ

■広告グループ(中くらいの範囲)
広告グループは、テーマやキーワードをまとめる箱です。
広告文とキーワードの関連性を高めることで、より効果的な広告配信が可能になります。
1つの広告グループの中に、複数の広告を登録できます。
イメージ:キャンペーン内の整理フォルダ

■広告(最も小さい範囲)
広告は、実際にユーザーに表示されるテキストや画像です。
検索結果やウェブサイト、YouTubeなどに表示され、ユーザーが最初に目にする部分になります。
ここで伝えるメッセージやデザインが、クリック率や成果に直結します。
イメージ:フォルダの中に入っている実際のファイル

階層を大きい順に並べると、アカウント > キャンペーン > 広告グループ > 広告という構造になります。
上位階層ほど「全体設定」、下位階層ほど「個別設定」と考えると、広告運用の仕組みが整理しやすくなります。


▼グーグル広告ヘルプ(アカウントの構造について)
https://support.google.com/google-ads/answer/1704396?sjid=11010841572891207938-NC

2. 効果測定に欠かせない指標

Google検索広告を運用する上で欠かせないのが、「数値で成果を判断すること」です。
広告は出すだけでなく、「どれくらい見られたか」「どれくらい行動につながったか」を確認してこそ改善ができます。
ここでは、基本となる代表的な指標を紹介します。

■インプレッション(Impression)
広告がユーザーに表示された回数を指します。
検索結果やウェブサイト上で1回でも表示されると「1インプレッション」とカウントされます。

■クリック数(Click)
広告が実際にクリックされた回数です。
クリックされるほど、ユーザーが興味を持ったということになります。

■CTR(クリック率:Click Through Rate)
CTRは「クリック率」のことで、
CTR = クリック数 ÷ 表示回数(インプレッション数) × 100(%) で求められます。
例)広告が1,000回表示されて20回クリックされた場合、
CTRは 20 ÷ 1,000 × 100 = 2% になります。
CTRが高いほど、広告文やキーワードがユーザーにマッチしていると判断できます。

■CPC(クリック単価:Cost Per Click)
CPCは、1クリックあたりにかかった費用です。
少ない費用で多くのクリックを集められるほど効率的な広告運用といえます。
例)広告費が5,000円で100回クリックされた場合、
CPCは 5,000 ÷ 100 = 50円/クリック となります。

■CV(コンバージョン:Conversion)
CVは、広告経由で得られた成果を意味します。
代表的なコンバージョンは以下のような行動です。
・商品の購入
・資料請求
・お問い合わせ送信
・会員登録

■CPA(顧客獲得単価:Cost Per Acquisition)
CPAは、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった費用です。
つまり「1件の成果を得るのにいくら使ったか」を表します。
例)広告費が10,000円で5件の購入があった場合、
CPAは 10,000 ÷ 5 = 2,000円/件 です。

3. キーワードとマッチタイプ

検索広告は、ユーザーが実際に検索した言葉(検索語句)に基づいて広告が表示されます。
つまり、「どんなキーワードで検索した人に広告を見せたいか」を決めることが、広告運用の第一歩です。

■キーワードとは
キーワードとは、広告を表示させたい検索語句のことです。
たとえば「オーガニックコーヒー」を販売している場合、「オーガニック コーヒー」や「自然栽培 コーヒー豆」などがキーワードの例になります。
このキーワードを設定することで、「その言葉を検索した人」に広告が表示されるようになります。

■マッチタイプとは
マッチタイプとは、「どの範囲の検索語句に広告を表示するか」を決める設定のことです。
設定によって広告の表示範囲が変わります。

部分一致(Broad Match)
キーワードに関連する言葉や似た意味の言葉も含めて表示されます。
最も広い範囲で広告を出せますが、関係のない検索にも表示される可能性があります。
表記例:コーヒー

フレーズ一致(Phrase Match)
検索語句にキーワードフレーズを含むものに表示されます。
設定した言葉の前後に別の単語がついても表示されます。
表記例:"コーヒー"

完全一致(Exact Match)
設定した言葉と同じ、またはほぼ同じ意味の検索だけに表示されます。
無駄な表示を減らしたいときにおすすめです。
表記例:[コーヒー]


▼グーグル広告ヘルプ(キーワードマッチオプションについて)
https://support.google.com/google-ads/answer/7478529?sjid=11010841572891207938-NC#zippy=%2Cbroad-match


オリジナル画像は英語でしたので、先日弊社のブログにも登場した「Google画像検索」を活用して翻訳してみました!
▼様々な活用方法はこちらから
https://web-loop.com/2025/10/09/image-text-urawaza/

まとめ

Google検索広告を運用するうえで、基本用語の理解は効果的な広告運用の第一歩です。
仕組みや数値の意味がわかるようになると、レポートを読むのが楽しくなりますね。
少しでもご参考になれば幸いです!

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