P-MAXキャンペーンのメリットは、AIを活用することで広告運用の手間を大幅に削減し、費用対効果を最大化できる点です。複数の広告チャネルを統合管理し、リアルタイムでパフォーマンスを最適化するため、限られた予算でも高い効果が期待できます。
しかし、P-MAXキャンペーンの活用はAIに任せきりにするわけではありません。広告予算が少ない中小企業にとっては、1円でも無駄にしたくないですし、大手企業にとっては、怪しいサイトに自社の広告が配信されるとブランドイメージにマイナスの影響を与えます。
P-MAXキャンペーンを活用する際には、どんな項目をコントロールできるかを必ず覚えておいてくださいね。
目次
自動作成アセットのコントロール
AIと自動化の進展に伴い、クリエイティブの重要性がますます高まっています。まずは、自動作成アセットをどのようにコントロールするかを紹介します。
P-MAX の自動作成アセットを有効にする
最終ページ URL の拡張機能が有効になると、ユーザーの検索語句に基づいて、より関連性の高いランディングページに最終ページ URL が置き換えられ、そのランディングページの内容に合わせて広告見出し、説明文、その他のアセットが動的に生成されます。
【操作手順】
STEP1:キャンペーン>該当P-MAX キャンペーンを選択します。
STEP2:キャンペーン設定の歯車アイコン>「自動作成アセット」を展開します。
STEP3:「追加」をクリックして、設定した除外URL・ルールを確認した上で、保存します。
【注意】
「最終ページ URL」をオンにするには、「テキスト アセット」をオンにする必要があります。
テキスト アセット | 最終ページ URL | 設定 |
ON | ON | 可能 |
ON | OFF | 可能 |
OFF | ON | 不可 |
OFF | OFF | 可能 |
テキスト アセット
ランディング ページのコンテンツ、ドメイン、および広告を、お客様が Google に直接アップロードしたアセットと組み合わせて使用します。アセットは関連性に基づいてカスタマイズされます。最終ページ URL
パフォーマンスの向上が見込まれる場合、関連性が最も高い URL にトラフィックを誘導します。広告コピーとランディング ページの関連性を維持するために、テキスト アセットを有効にする必要があります。
アセット グループの自動作成アセットを無効にする
上記のP-MAX の自動作成アセットを有効にする流れと同じです。
「自動作成アセットを変更」の 設定を選択して [オフ] にすれば完了となります。詳しい説明は省略します。
【注意】
自動作成アセットを無効にすると、[削除済み] と表示され、配信されなくなります。
自動作成アセットを削除する
自動作成アセットは、他のアセットと同様に削除できます。
例えば、自動作成された見出しに違和感があったり、他のアセットと比べてパフォーマンスが低下したりする場合は、自動作成アセットを削除しても良いと思います。
【操作手順】
STEP1:キャンペーン>確認したい「P-MAX キャンペーン」を選択します。
STEP2:「アセットグループ」>「詳細を表示」をクリックします。
※自動作成アセットは、ソース列で「自動作成」と表示されます。
STEP3:ステータス アイコンの横にあるプルダウン矢印をクリックします。
STEP4:「削除」>「確認」をクリックすると、そのアセットは完全に削除されます。
参考:P-MAX キャンペーンの自動作成アセットのコントロール
除外設定:キーワード・URL・プレースメント
P-MAXキャンペーンのキーワード除外
「除外キーワードリスト」を作成して、該当キャンペーンに紐づけるという除外キーワードを設定する方法は最も利用されていますが、P-MAX キャンペーンでは使用できません。
あるキーワードに対して、P-MAX キャンペーンの広告を配信したくない場合は、アカウントの単位から設定しないとできません。
【操作手順】
STEP1:管理者>「アカウント設定」を選択します。
STEP2:Negative keywords>「+」をクリックします。
STEP3:除外キーワードを追加して「保存」ボタンをクリックします。
P-MAXキャンペーンのURL除外
最終ページ URL の拡張機能を有効にすると、ユーザーの検索意向に応じて、広告見出しや説明文などのアセットが動的に生成されます。
URL の除外または URL パラメータ ルールを使用することで、該当のページをユーザーに誘導しないように設定できます。EC商材を配信する場合、「個人情報の取り扱いについて」や「会員登録」などのページを除外したほうがいいと思います。
【操作手順】
STEP1:キャンペーン>該当P-MAX キャンペーンを選択します。
STEP2:キャンペーン設定の歯車アイコン>自動作成アセット>「URLを除外」をクリックする。
※除外したいURLを直接入力します、または、ルールを設定することも可能です。
STEP3:「追加」をクリックして、設定した除外URL・ルールを確認した上で、保存します。
【注意】URL の拡張の除外設定では、P-MAX キャンペーンの最終ページ URL を除外できません。例えば、最終ページ URL である www.example.com を URL の拡張の対象から除外した場合でも、www.example.com は引き続きランディング ページとして配信されます。
最終ページ URL | www.example.com |
除外可能なページ | www.example.com /page |
除外できないページ | www.example.com |
参考:自動作成アセットについて
参考:P-MAX の最終ページ URL の拡張について
参考:P-MAX での URL の除外について
P-MAXキャンペーンのプレースメント除外
広告の関連性が低い、または望ましくないプレースメントに配信されている場合、プレースメント(配信先)を除外することが可能です。
【操作手順】
STEP1:キャンペーン>オーディエンス、キーワード、コンテンツ>地域をクリックします。
STEP2:除外設定>地域を編集>除外する地域を入力して「保存」をクリックします。
【注意】
・キャンペーン単位でプレースメントを除外する機能はまだ利用できません。
・プレースメントの除外機能を使うと、広告を表示したくないページ、サイト、モバイルアプリ、動画を、広告の配信先から除外できる反面、広告配信が制限されるため、キャンペーンのパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。
上記3つの除外設定の以外に、「地域除外」と「ブランド除外」も簡単に設定することができますが、ここでは省略します。詳しくは下記のGoogle広告ヘルプをチェックしてください。
◆検索と P-MAX のブランド設定について
◆広告を表示したくない地域を除外する
まとめ
以上、P-MAXキャンペーンでコントロールできる項目を紹介しました。
P-MAXキャンペーンを活用することで、広告運用の手間を減らし、パフォーマンスを最大化することができます。特にEC商材を展開する中小企業にとって非常に効果的な広告だと思います。
P-MAXキャンペーンレポートの確認方法や設定の注意点などは別の記事で紹介します。
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