EC サイトはさまざまな商品を取り扱うことが多いため、複数のページから構成されています。
商品やサービスの概要を簡潔にまとめた LP(ランディングページ)があれば、ユーザーが情報を探す手間を省き、購入の確率を高めることが可能になります。
そのため、EC サイトを構築する際には、同時にLP(ランディングページ)も開設し、2種類を併用して運営するのがよく見られます。

本記事では食品、お菓子通販LPに掲載する必要なコンテンツと、弊社の実績から紹介していきます。LP(ランディングページ)の制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

LP(ランディングページ)とは

LP(ランディングページ)は、広義には Web サイトの中でユーザーが最初に訪れたページのことですが、狭義には Web 広告から誘導して、自社の商品やサービスをアピールして購入や資料請求などの成約(コンバージョン)に完結させる目的としたページとなります。

本記事が言及する LP(ランディングページ)は Web 広告などから誘導するための狭義のページのことです。それでは、ユーザーの心を掴む LP(ランディングページ)に必要なコンテンツや事例について解説していきます。

食品・お菓子通販LPにはぜひ掲載したい、基本コンテンツ7選定

まずは、食品・お菓子の LP を制作する上では必須となる、基本的なコンテンツ7種類をご紹介します。

➊ ファーストビューで魅力を最大限を引き出す

初対面の人に会ったとき、どのように「自己紹介」をしますか?
せっかくなら、相手の印象に残りたいし、自分に興味を持ってもらいたいですね。

LP(ランディングページ)のファーストビューは初対面と同じようなもの。ユーザーがページに最初にアクセスした際に画面に表示される部分です。
ユーザーはファーストビューを見て、その続きを読むかどうか決めるので、LP(ランディングページ)において、最も大切な部分となります。

伝えるべきことを瞬時に伝えるように、ユーザーを惹き付けるファーストビューを作成してください。例えば、ギフト用LPの場合は、おしゃれなラッピング写真を使うとイメージがわきやすいでしょう。

画像出所:焼肉牛兵衛 ※弊社制作

➋ 商品のメリットをユーザーへのベネフィットを訴求する

LP(ランディングページ)では商品ページに独自のメリット(価値)を伝えないといけません。
しかし、商品の特長やメリットをだけ説明すると、企業側の独り言になりがちです。

ある商品のLP(ランディングページ)を見て、「いいものだとわかりますが、自分にとってのメリットは何ですか?」と思ったことはありますか?ユーザーに共感をしてもらうため、ぜひ買い手のニーズを意識した上で、商品から得られるベネフィットを明確に伝えてください!

例えば、おおもの とうもろこしのランディングページには「その美味しさの秘密」を掲載しています。「大きな粒と食感」をベネフィットに変えると、「歯ごたえがしっかりとあり、プチプチとした食感を楽しめる」ことになりました。

画像出所:LP制作.jp おおもの とうもろこし

➌ 商品の内容や価格をわかりやすく記載する

EC サイトやをLP(ランディングページ)見て購入しない原因のひとつに「分かりにくい」かもしれません。
「知りたい情報を探したけど見つからない」「ごちゃごちゃして分かりにくい」と思われた瞬間に、ページを離脱されてしまいます。

そのため、商品内容・費用は分かりやすく伝えることが非常に重要です。特に、セット商品が複数ある場合は、それぞれのセット商品の明細や価格を提示したほうがいいと思います。

画像出所:柿の葉ずし平宗「名春の4種」 ※弊社制作

➍ ご利用のシーンなど、購入きっかけを提示する

利用シーンや購入後のイメージなどをしっかり盛り込むことは、迷っているユーザーに対して、購入の後押しをすることが可能です。
食品やお菓子を購入するシーンは、大きく「ギフト用」と「自宅用」に分かれています。

例えば、ギフト用の食品やお菓子の場合は、「大切な人のプレゼントに」などの文言記載をおすすめです。
一人暮らしの若者をターゲットにした日清食品株式会社の冷凍完全メシの LP を例として説明していきたいと思います。
「忙しくて外食にいけない」「栄養バランスを取りたい」などの悩みと、解決後に実現したい姿をセットにすることで、購買意欲を掻き立てることができますね

画像出所:日清食品株式会社の冷凍完全メシLP

➎ お客様のリアルな声はユーザーの共感を呼び起こす

ネットで食品やお菓子を購入するユーザーは、お客様の声やレビューを見て購入を検討することが多いでしょう。
お客様の声の活用は、見込み顧客に安心感を与えるだけではなく、商品やサービスの改善につながります。

お客様の声を記載するときのポイントは、リアルさを感じ取ってもらうことです。ユーザーの名前・性別・年代を記載したり、SNSでユーザーから寄せられた声をキャプチャして載せたり、様々な方法があります。
しかし、「お客様の声」には個人情報やプライバシーに関する内容が含まれているため、掲載する許可を必ずとりましょう。

画像出所:緑効青汁 | アサヒ緑健LP

➏ つくり手の想いを記載し、ユーザーとの距離を縮める

ネット上で商品を売買しますが、結局は人と人とのやり取りですね。
LP(ランディングページ)に、(生産者・開発者・シェフ)の想いを記載することで、ユーザーとの距離を縮めることが可能です。
「なぜ、その商品を作ろうと思ったのか?」「大切に育てられた食材の美味しさ」などがあると、ユーザーの共感を得やすいでしょう。
ぜひ、つくり手の熱い想いを語って、ユーザーの心を動かしてください!

画像出所:山田園製作所 ※弊社制作

➐ ご利用ガイドやよくある質問でお客様の不安を解消する

ユーザーは些細な疑問・不安があって、購入に踏み切れないケースが多いです。

納期や配送方法や支払いなどをわかりやすくユーザーに伝えるのも必要でしょう。
ご利用ガイドの項目やよくある質問は、商材やサービスによって様々ですが、ランディングページでは不可欠な「ご利用ガイドの項目」を下記のようにまとめました。ぜひご参考ください。

1.商品の注文の流れ
2.支払い方法
3.送料
4.商品の発送方法(納期など)
5.返品・返金
6.領収書・納品書
7.会員登録
8.プライバシーポリシー
9.営業日カレンダー
10.運営会社
11.お問い合わせ(メールまたは電話)

ユーザーの心を掴むため、食品業ならではのオリジナルコンテンツ

お店や食べ物を探すとき、何を重視するでしょうか?
お店の雰囲気はもちろん、どんな料理が提供されているか気になりますよね。

食品・お菓子のLP(ランディングページ)やサイト、何よりまず美味しそうに見えることが大切です。続いては食品業ならではのオリジナルコンテンツを弊社の制作実績からご紹介していきます。

➊ こだわりがわかる画像を選定する|株式会社ヨックモック様

クリエイティブが構成される要素は、具体的な「メッセージ(文章)」と「ビジュアル(画像)」の二つです。
特にスマホで見る場合、文章より画像のほうが効果的かもしれません。画像を使う場合は、内容がパッと見てわかるもの「言葉だけで説明するよりよくわかる画像」「こだわりがわかる画像」を選びましょう。

画像出所:株式会社ヨックモック様(期間限定LP)

➋ 食欲をそそる色を意識する|神戸牛専門店 吉祥吉グループ様

食べ物・お菓子のLP(ランディングページ)を作る際に、配色も重要な部分です。
赤やオレンジなどの暖色系のカラーが食べ物には向いています。青は食欲を減退させる色といわれています。商品の持つ色調に合わせて配色するのはポイントです。

神戸・大阪・博多に神戸牛専門レストランを49店舗営業する「神戸牛 吉祥グループ」のECサイトを紹介します。高級感のイメージが伝わるよう、赤や白を基調としたシンプルなホームページにしました。

画像出所:神戸牛専門店 吉祥吉グループ様

➌ 盛り付けるが重要|奈良コープ産業 奈良・みよし野様

イメージを膨らませるため、料理を食器に盛って食卓に並べるという表現手法がよく使われています。
定番の和食・洋食メニューの盛り付けのポイントは違います。細かい部分は、経験豊富なカメラマンに任せてください。

しかし、お皿の質感や食材の切り方によって与える印象も異なるので、必ず目指すイメージや大きな方向性、LP(ランディングページ)の目的を伝えていきましょう。

画像出所:奈良コープ産業 奈良・みよし野様

➍ シズル感を出す|高級食パンまほろば様 株式会社風神様

シズル感とは、英語の擬音語で肉を焼く時のジュージューいう音のことをシズル(sizzle)が語源、臨場感を表す言葉です。食べ物に限らず、人物や景色などさまざまなニュアンスでシズル感が使われています。

食欲は、人間の根本的な欲求です。例えば、みずみずしさを表す水滴、油のテカり、鉄板の上の肉汁がグツグツしている様子が、「食べたい!」と思われるようなシズル感をユーザーに伝えることができるでしょう。

画像出所:高級食パンまほろば様 株式会社風神様

➎ イラストを活用する|株式会社おてんとさん 産直市場 あじわいの朝様

近年、イラストを活用したデザインがトレンドになっています。
イラストがもたらすメリットと言えば、主に以下5個があると思います。

1.認知性が高い:ユーザーに覚えてもらいやすくなります。
2.ブランディングがしやすい:「このイラストは〇〇屋さんのものですね」と認識されやすくなります。
3.一目で伝えるインパクト:一瞬でどんな内容のものかを読み手に伝えることができます。
4.親しみやすさがある:イラストが加わることで手に取りやすいイメージを作ることができます。
5.わかりやすい:「文字を読むことが苦手」とされる現代人には効果的に伝えることができます。

宮城県大崎市を拠点に、農業用品販売、農業用品販売を展開されている株式会社おてんとさんの EC サイトです。野菜や果物のイラストを取り入れることで、全体が柔らかな雰囲気となり、親しみが湧きやすくなります。
イラストはアイデアから、構図や表現方法が無限大ですので、ぜひ、イラストを食べ物・お菓子のLP(ランディングページ)に使ってみてください!

画像出所:株式会社おてんとさん 産直市場 あじわいの朝様

最後に:「ユーザー」と「企業」の2つの視点が必要

本記事は、食品やお菓子のLP(ランディングページ)制作の基本コンテンツを解説してきました。
WEB 制作において、「企業・制作側」と「ユーザー側」の視点が必要です。
食べ物・お菓子のランディングページの場合、おいしそうに見えるビジュアルとしての画像やデザインはもちろん、購入やお問い合わせなどの目標を実現することも大事な要素でしょう。

弊社は企業様の目的達成のために必要な戦略を練っていきます。ユーザーに的確に伝えるコンテンツ企画立案、デザイン性とユーザビリティーに優れたページ制作、効果的なサイト・WEB広告運用についてお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

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