著作権とは、写真やイラスト、テキストなどの創作の結果として生まれたものすべてに、自動的に発生する権利です。著作権者には、複製権やインターネットへのアップロード権(公衆送信権)など、さまざまな権利が生じます。
ホームページを外注に制作を依頼したり、ホームページを運用したりする場合、著作権侵害を防ぐ仕組みが必要になります。
今回の記事は、著作権侵害を防止する方法を詳しく紹介します。
目次
違法行為であることを関連者に周知する
著作権侵害行為は、SEO上で検索順位が下がることだけでなく、訴訟で企業の信用を傷つけることにつながります。
社内周知や研修を通じて、コンプライアンス違反が起こりやすい土壌を作らないように気をつけてください。
引用の正しい方法を周知する
他社の著作物であっても正当な方法で引用すれば問題がありません。
正しい引用方法を社内に周知することで、著作権侵害のトラブルを防止することができます。
正しい引用方法
・引用箇所がどこなのかはっきりしていること
・引用元がどこなのかはっきり示すこと
主張の裏付けとしての引用は、情報の信頼性を高め、ユーザーの満足度を高めるだけではなく
コンテンツ重複を防ぐため、SEOマイナス評価されることを防ぎます。
※WordPressではデフォルトで「blockquote」が挿入されるボタンが用意されていますが、citeは自動では付きませんので、手動で記述してください。
「blockquote」とは引用・転載文であることを示すタグです。比較的長い文章を引用する際に使用されます。記述方法は簡単で、引用したい文章をHTMLのblockquoteタグで囲むだけです。
「cite」タグは署名や作者名、サイト名、規格名などを引用する際に使用されます。
画像やデータは出典を明記する
文章の中でフリー素材画像を使う場合は出典として元サイトのURLを併記します。
本当に利用してよいものなのかチェックするためです。
もし不安でしたら、画像やデータの商用利用をWeb制作会社に確認しておきましょう。
例えば、弊社の人気記事「Photoshopを使った編集 vol.1 【箱に包装紙をラッピング合成したい】」
下記のように画像の出典を明記しています。
テキストの盗用をチェックする
テキストの盗用を防止するため、コピペチェックツールの使用をおすすめします。
コピペチェックツールは、web上に似た文章がないかをチェックすることができます。
「コピペチェックツール 無料」と検索すると様々なツールが表示されます。
ぜひ、使いやすいものを選んで利用してください。
画像出所:無料コピペチェックツール【CopyContentDetector】
著作権譲渡契約を締結する
ホームページの制作を外注する際に、「著作権譲渡契約」を結ぶ必要があります。
これを行わなければ、著作権は制作者側にあることになってしまいます。
「著作権譲渡契約書」を締結することで、今後自由に使いやすいホームページにカスタマイズできるようになります。
著作物の利用許諾や譲渡などを行う際には、必ず契約書を締結しましょう。
最後に
著作権侵害は著作者から訴訟される民事上のリスクだけでなく、刑事上の処罰規定もあります。
訴訟に至らなくとも、他サイトから盗用が多いサイトは重複コンテンツとしてGoogleからの評価も低下しています。
著作権侵害の発生を防止する仕組みを整えておきましょう!