こんにちは、るーぷです。
前回の記事では、リスティング広告(検索連動型広告)の活用方法を説明しました。

BtoBで継続的な接点を持つため、ウェビナーを活用する企業が多くいらっしゃいます。
ウェビナーを見込み客に認知させるため、Meta広告(Facebook 広告)は効果的な集客手法の一つです。
しかし、ウェビナーは幅広い顧客層を取り込むと、参加率が低くなったり、本来集客したい顧客を集めきれなかったりするケースがよく見られます。
今回の記事では、BtoB 企業向けの Facebook 広告におけるオーディエンスの設定コツを詳しく解説します。

Facebook 広告を選んだ理由

Facebook 広告が選ばれる理由は、以下の3つです。

➊ 実名登録制なので情報が正確になり、ターゲティング精度が高い

実名と連動したデータベースによる優れたターゲティング精度は、他のSNSや広告媒体にない、Facebook 広告の大きな特徴です。

➋ ビジネス層の利用が多い

Facebook は、Twitter や Instagram などの SNS 媒体と比べて、30〜50歳のビジネス層のユーザーの利用者数が最も多いです。
ビジネスやニュース、社会問題に関する情報収集ツールとして利用されますし、仕事関係でFacebookでつながっていることも多いので、BtoBに非常に向いています。

➌ LPがなくでも、リード獲得広告が使える

Facebook 広告は、LP(ランディングページ)がなくてもリード獲得広告を利用できます。
リード獲得広告は、Facebook や Instagram 上で直接フォーム入力を促すことができるので、ユーザーの負担を軽減します。
リードフォームのイメージは下記です。

筆者の運用経験としては、ウェビナーLPに遷移する広告のCPA(コンバージョン獲得単価)はリード獲得広告の2~3倍となります。
どっちにもそれぞれのメリットとデメリットがあります。予算や目的に合わせて適切な広告費を設定しましょう!

ターゲットを明確に設定する

Facebook 広告を配信する前に、ターゲットを明確にしてください。
なぜなら、ターゲットが明確になっていなければ、獲得したい顧客層への的確なアプローチが難しいからです。
それでは、Facebook 広告におけるオーディエンスの設定方法を説明します。

➊ Facebook 広告のオーディエンスの仕組み

まず、Facebook 広告のオーディエンスの仕組みを説明します。
Facebook 広告で設定できるオーディエンスは次の3つです。

コアオーディエンスとは Facebook の実名登録制を利用して、位置情報や利用者データ、興味・関心などの条件でターゲティング層を指定する機能です。
例えば、東京に住み、外食に関心が高い母親に広告を配信する場合、下記のように設定します。

カスタムオーディエンスとは、すでに自社や自社のサービスなどにに興味を持つ「見込み客」や「自社に関心を寄せる」層が中心です。
例えば、Instagram/FacebooKで投稿に「いいね」をした人、ウェブサイトに訪問した人を指定することができます。
参考:<カスタムオーディエンスについて

類似オーディエンスとは、カスタムオーディエンスと似た特性を持ち、ビジネスに関心を示す可能性が高いユーザーに広告を配信する機能です。
参考:<類似オーディエンスについて

➋ オーディエンスを設定する方法

Facebook 広告のオーディエンスの仕組みを把握しましたか?次は、具体的な例をまじえて説明します。

【事例】グランピング施設を開業したい経営者向けのウェビナーを開催します。
Facebook 広告のオーディエンスをどのように設定すべきですか。

・コアオーディエンスの掛け合わせ
まず、「グランピングや観光に興味のある人、かつ投資に興味のある経営者」がターゲットとなります。
コアオーディエンスは下記のように設定します。

要するに、自社のサービスに興味関心がある人×目標顧客の特徴(年齢、性別、地域など)・職役(部長、経営者など)に設定してください。

・類似オーディエンスを活用する
優良顧客やウェブサイトを訪問したユーザーと似ている人に広告を配信する場合は、類似オーディエンスの機能を使うことができます。
筆者の運用経験としては、業界や商材・サービスによって違いますが、
一般的興味関心オーディエンスのCPA(コンバージョン獲得単価)は、類似オーディエンスの1.5~2.5倍です。
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興味関心広告セットコンバージョン単価:8,000円~10,000円
類似オーディエンス広告セットコンバージョン単価:5,000円~7,000円
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手順:
STEP(1)オーディエンスに遷移する>「オーディエンスを作成」をクリックする>「カスタムオーディエンス」を選択する>自分のソースの中に「ウェブサイト」を選択する>「次へ」を押す>ウェブサイトカスタムオーディエンスを作成する

STEP(2)作成したウェブサイトカスタムオーディエンスをチェックする>「類似オーディエンスを作成」をクリックする>地域やサイズを選択する
※注意:サイズと類似オーディエンスの数は実際の状況に合わせて設定してください。

もちろん、カスタマーリスト(自社の優良顧客)からカスタムオーディエンスを作成し、類似オーディエンスを設定することも可能です。ウェビナーの目的に合わせて柔軟に設定しましょう!
参考<カスタマーリストからカスタムオーディエンスを作成する

・除外機能を戦略的に使用する
広告の費用対効果を抑制するため、オーディエンスの除外はよく使われます。
例えば、コンバージョンユーザーや既存顧客を除外し、下記のように広告アカウントを設計しました。

除外方法:作成したカスタムオーディエンスを選択する>「除外」ボタンを押す

最後に

Facebook 広告のターゲット設定は集客の一部分です。

ターゲットを正しく設定しても、広告にウェビナーの魅力を伝えないと広告をクリックしていただける可能性は下がってしまいます。
広告をクリックしても、イベントページにウェビナーの詳細を掲載しないと、ユーザーが離脱してしまいます。
ウェビナーの参加者をできるだけ多く集めるよう、ユーザーの興味を引く広告、イベントページのデザインからフォローまでの導線設計はとても重要です。
次回のブログでは、イベントページと広告バナーのポイントを説明します。

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