サーチコンソールは、Googleの検索結果画面におけるウェブサイトの掲載状況を確認・管理・改善するための無料ツールです。

Googleアナリティクスにサーチコンソールをリンクすると、Googleアナリティクスのレポート画面でサーチコンソールの一部のデータを確認することができます。

これにより、Googleオーガニック検索によるクリックがサイトでのユーザー行動につながった経緯を分析することも可能です。
本記事は、Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携する方法と注意点について説明します。

Googleアナリティクスとサーチコンソールの違い

Googleアナリティクスとサーチコンソールは、Googleが提供するウェブサイト改善に役立つ無料ツールです。

サーチコンソールは、Google検索でのパフォーマンスを把握し、検索エンジン最適化（SEO）を改善するためのインサイトを提供するツールであり、Googleアナリティクスは、ウェブサイトやアプリのユーザー行動を分析するツールです。それぞれの特徴と相違点を以下にまとめました。

Googleアナリティクス サーチコンソール
共通点 Googleが提供するウェブサイト改善に役立つ無料ツール
相違点 分析の対象 ウェブサイトやアプリに訪問したユーザーの行動 サイトのパフォーマンス
直接の目的 ウェブサイトやアプリのユーザビリティを向上させる Google 検索での掲載順位を改善する
主要な機能 サイトを訪問しているユーザー数、ユーザーの属性、サイトへの流入元、コンバージョン率などを把握する サイトの掲載順位、ユーザーがGoogleに入力した検索キーワード、自分のサイトへの外部リンクの情報、Googleからの認識の有無、サイトのエラー状況などを確認する

 

参考：アナリティクス ヘルプ｜[GA4] Search Console との統合

Googleアナリティクスとサーチコンソールの連携手順

Googleアナリティクスのプロパティにサーチコンソールをリンクすると、Googleアナリティクスの管理画面で、Google検索結果画面に表示される際のクリック率や平均掲載順位といった指標を確認できます。

Googleオーガニック検索によるクリックがサイトでのユーザー行動につながった経緯を分析することも可能になります。連携作業は5分ほどで簡単に完了しますので、設定方法を見ていきましょう。

【操作手順】
1.左側の歯車マークの「管理」をクリックし、サービス間のリンク設定の「Search Console のリンク」をクリックします。
2.「リンク」ボタンをクリックし、管理するSearch Consoleプロパティにリンクの「アカウントを選択」をクリックし、連携するサーチコンソール アカウントをチェックし、「確認」ボタンをクリックします。
3.「次へ」をクリックし、「ウェブ ストリーム」を確認した上で、「次へ」＞「送信」ボタンをクリックします。
4.結果画像に「リンク作成済み」が表示されると、Search Console とのリンクを作成するの「×」をクリックします。

注意事項

Googleアナリティクス（GA4）とサーチコンソールを連携する際に、3つの注意事項があります。作業する前に必ず確認してください。

ーまずはそれぞれの権限を確認してください

Googleアナリティクス プロパティの編集者のロールを持ち、サーチコンソール プロパティの確認済みオーナーであることが必要です。それぞれの権限を所有しているか確認し、所有してない場合は両権限を持っているユーザーにリンクを依頼しましょう。

ーGoogleアナリティクス プロパティとサーチコンソール プロパティは1対1の関係

Googleアナリティクス プロパティ（ウェブストリーム）は、1 つの サーチコンソール プロパティにのみリンクできます。リンクしたいサーチコンソール プロパティが複数ある場合は、取捨選択するようにしてください。

ーレポートのコレクションで公開設定が必要

サーチコンソールのレポートのコレクションはデフォルトで非公開になっています。
左側のナビゲーションに表示された「ライブラリ」から公開の設定を行いましょう！

【操作手順】
1.左側の「レポート」＞「ライブラリ」をクリックします。
2.Search Console の「公開ボタン」をクリックすると、サーチコンソールのレポートのコレクションは公開になります。

Googleアナリティクスとサーチコンソールの連携で確認できるデータ

Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携することで、次の2つのレポートを使用できるようになります。

ーGoogle オーガニック検索クエリ

「クエリ*」をクリックすると、リンクされたサーチコンソール プロパティに関連する検索クエリの指標が表示されます。そこで各クエリのクリック数・表示回数・クリック率・平均掲載順位がわかります。
注意：アナリティクスのディメンションごとに確認することはできませんが、ディメンションごとにデータの詳細を確認することは可能です。

指標の説明とレポートの見方はここで割愛します。以下のヘルプページまでご確認ください。
参考：Search Console ヘルプ｜パフォーマンス レポート（検索結果）

※クエリ（検索クエリ）は、英語のQueryで「質問」という意味です。ユーザーがサイトを訪れる直前に検索したキーワードを指します。

ーGoogle オーガニック検索トラフィック

「Google オーガニック検索レポート」をクリックすると、ランディングページとそれに関連するアナリティクスの指標が表示されます。また、国やデバイスのディメンションごとにデータの詳細を確認することも可能です。

※サーチコンソールのレポートのコレクションが非公開の場合は、集客概要レポートで「Google オーガニック検索クエリ」と「Google オーガニック検索トラフィック」レポートを確認することができます。

まとめ

以上、Googleアナリティクス（GA4）とサーチコンソールを連携する方法と注意点について説明しました。
Googleアナリティクスでは、サイト内でのユーザーの行動を把握でき、サーチコンソールでは、ユーザーがサイトに流入する前の情報を確認できます。二つのツールをうまく活用して、SEO効果の向上とサイトの成長を目指しましょう。

当社は、ウェブサイトを最大限活用し、ビジネスの向上を目指すアクセス解析サービスを提供します。Web解析士およびGoogleアナリティクス認定資格を持つ担当者が直接対応します。Googleアナリティクスについてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


お問い合わせはこちらから
メルマガ登録