言語化するのが難しい…
ブログを書くのに時間がかかりすぎる…
ブログのネタが思いつかない…
ブログを書くときにこういった悩みを抱えていませんか?
実は、毎月5,000文字以上のブログを8本程度執筆することを目標にしている筆者は同じような課題を感じました。しかし、いくら数をこなしても、それが読み手の悩みを解決できなかったり、独自性に欠けるコンテンツであれば意味がありません。
この記事では、ブログ編集者として日々の業務でChatGPTを活用した具体的なテクニックやアイデアをお伝えします。ブログ作成を効率化し、価値あるコンテンツを生み出すヒントをお届けできればと思います。少しでもお役に立てれば幸いです!
目次
GoogleはChatGPTで作成されたコンテンツをどのように評価するのか?
少々お待ちください!
ChatGPTが便利なツールであることは理解していますが、ChatGPTで作成したコンテンツがGoogleにどのように評価されるのか?また、どのようなコンテンツがGoogleに高く評価され、検索結果で上位に表示されるのでしょうか?
本題に入る前に、まず以上の疑問を解消する必要があります。Googleは次のように答えています。
コンテンツの作成方法を問わず、Google 検索で成功を収めるには、E-E-A-T の品質を満たす、オリジナルで高品質な、ユーザー第一のコンテンツの制作を意識する必要があります。
E-E-A-T のコンセプトについては、有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成ヘルプページで確認できます。さらに、このページを更新して、「誰が、どのように、なぜ」という観点からコンテンツ制作の方針を考えるためのガイダンスを追加しました。
AI 生成コンテンツを使用しているかどうかにかかわらず、このような方法でコンテンツを評価することにより、Google 検索システムの評価基準に沿ったコンテンツの作成が可能になります。
※E-E-A-Tは、Googleがウェブコンテンツを評価する基準で、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの要素から成り立っています。検索結果でのランキングに影響を与え、特に「経験」は、実際の体験に基づいた情報を重視します。「専門性」は、分野ごとの深い知識を示し、「権威性」は、その分野で認められた信頼できる情報源を意味します。「信頼性」は、正確で誠実な情報提供を求められることです。
要するに、AIが生成したコンテンツ自体には問題はありませんが、E-E-A-T(専門性、権威性、信頼性)の品質基準を満たすことを忘れないでください。ChatGPTが作成したコンテンツに対する不安は解消されましたよね。それでは、ブログ作成におけるChatGPTの活用シーンと具体的なプロンプトの事例を見ていきましょう。
ブログ作成におけるChatGPTの活用シーン
ChatGPTは、人工知能(AI)を使って人と会話をすることができるツールです。
例えば、日常的な質問への回答や、文章の校正、アイデアの提案、さらには複雑なテーマに関する解説など、幅広い用途で活用されています。
ChatGPTアカウントの登録の説明はここでは省略します。早速ですが、本題に入りたいと思います。ブログ作成におけるChatGPTの活用シーンは、主に次の3つの部分です。
ネタ(アイディア)を提案して欲しい
ブログの企画と方向性を設定することは、ブログ作成の基盤であり、ターゲットへの訴求力を高める重要な要素です。記事のテーマに悩んだとき、ChatGPTを使って新しいネタやアイディアを提案してもらうことができます。
以下は、ネタ(アイディア)を依頼するときのプロンプト*例です。
記事のネタや企画案を5つ提案してください。
※プロンプト(Prompt)は英語で「刺激する」「促す」という意味を持つ単語です。
AI(人工知能)に特定の指示を与えるための入力文やコマンドを指します。AIに何をしてほしいのかを明確に伝える役割を果たします。例えば、 「奈良の東大寺を説明してください」。
ブログの構成案を考えて欲しい
ブログの構成案は、記事の質や目的達成に大きく影響を与える重要な要素です。
構成案を作成することで、記事の流れが明確になり、読み手にとって読みやすい内容を提供することができます。また、執筆を効率化するうえでも役立ち、時間短縮につながります。
例えば、以下のようなプロンプトを打ち込んでみました。
ChatGPTにブログの構成案を考えてもらうときには、1つのポイントがあります。
指示内容があまりにも狭すぎると、他のブログと重複する可能性が高くなります。企画と同様に、構成案でもどの視点から展開するのかを考えたり、他社の記事とどのように差別化するのかを検討することが重要です。ユーザーの本当の悩みを解決できるコンテンツこそ、Googleに評価されやすくなります。
筆者の場合は、まず検索結果の1ページ目にある記事のリサーチを行った後、大まかな構成案を作成します。その後、プロンプトを入力してみることで、自分が見落としていた点や視野を広げるための気づきを得ることができます。
ブログの本文を作成して欲しい
構成案を固めてから、本文の執筆に移ります。
特定の見出しに沿った説明文や具体例をChatGPTに生成させることで、執筆の負担を軽減できます。ただし、生成された文章をそのまま使うのではなく、事実確認や自分の意見を加えて編集することが不可欠です。理想的な記事を作るためには、記事の構成や文章の細かい部分を何度も手直しする必要があります。
それでは、具体的な方法とプロンプトを説明します。
ChatGPTを使ったブログを作成する方法とプロンプト例
「コンテンツ作成」と「SEO対策」という2つの視点から、ChatGPTを使ってブログを作成する方法とプロンプトの例を紹介します。
ブログのタイトルを作成する
ブログのタイトルは、クリック率やSEOに大きく影響します。魅力的で明確なタイトルは、ユーザーの関心を引き、記事が検索結果で上位に表示されやすくなります。
以下は、タイトルを作成するときのプロンプト例です。
「厳選5社」という言葉を入れて、クリック率を向上させるために、3つのブログタイトル案を作成してください。
ブログのリード文/まとめ文を作成する
リード文とまとめ文は、ブログにおいて非常に重要な役割を果たします。
リード文は、読者の関心を引き、記事を読み進めてもらうための導入部分です。簡潔で魅力的な内容を提示することで、読者を引き込むことができます。
一方、まとめ文は、記事の要点を再確認し、読者に強い印象を与えるために欠かせません。リード文とまとめ文が適切に構成されていると、読者の満足度が向上し、記事の効果を最大化することができます。
以下は、リード文を作成するときのプロンプト例です。
初心者でも理解できるよう、Web制作のプロの視点を取り入れ、悩みを反映させたわかりやすいリード文を300文字程度で作成してください。
ブログの本文を作成する
ブログ本文は、読み手に情報を伝え、価値を提供する重要な部分です。
読み手が理解しやすく納得できる文章を書く方法として、よくPREP法が挙げられます。
具体的には、まず結論を示し、次にその理由を説明し、実例を交えて再度結論を強調することで、読者に明確なメッセージを伝えることができます。専門性と分かりやすさを両立させることで、初心者から上級者まで幅広い読者に響く内容になります。最終的には、読者のニーズに応え、信頼性のある情報を提供することが、ブログの成功に繋がります。
文章の書き方に加えて、Webライティングの知識も身につけたほうがいいと思います。以下は、本文を作成するときのプロンプト例です。
・ですますで書くこと
・漢字 ひらがな カタカナの比率は 「2:7:1」 であること
・同じ語尾を3回連続で繰り返さないこと
・500文字以上700文字以内で書くこと
ブログの口調や体調を修正する
ブログの口調や体調は、商材やターゲット読者に合わせて調整することが重要です。
まず、ターゲット読者がどの層かを意識しましょう。若い世代をターゲットにする場合、カジュアルで親しみやすい言葉を使い、例えば「すごく便利!」や「これで決まり!」といったフレーズを使います。一方、ビジネスマン向けの商品では、信頼感を与えるために「確実に成果を上げる方法」や「最適なソリューション」といったフォーマルな表現を使用します。
以下は、ブログの口調を修正するときのプロンプト例です。
文章の校正と推敲を行う
校正と推敲をしっかり行うことで、文章の質は大きく向上します。
ChatGPTに依頼するメリットは、まず作業を迅速に進められる点です。人間の校正者に頼むよりも短時間でチェックを完了し、誤字や脱字、文法ミスを正確に指摘できます。また、文章の流れや論理的な整合性も確認できるため、分かりやすく説得力のある文章に仕上げることが可能です。例えば、以下のようなプロンプトを打ち込んでみました。
以下の文章について、文字校正、誤字脱字、用語統一、句読点を校正し、修正後の文章を出力してください。また、修正理由も教えてください。
箇条書き⇔文章を変更する
箇条書きは、情報を簡潔に整理でき、視覚的に見やすくなるため、重要なポイントをすばやく理解できるというメリットがあります。ただし、内容が断片的になりがちで、詳細な背景や説明が必要な場合には誤解を招くことがあります。
一方、まとめた文章は、文脈を伴って情報を伝えるため、背景や具体例を交えながら複雑な内容をわかりやすく説明できます。ただし、文章が長くなると読むのに時間がかかり、重要なポイントが埋もれてしまうこともあります。
記事を書く際には、まず自分で要点を整理し、その後ChatGPTを使って具体的な内容を追加する方法や、記事を書き終えた後にChatGPTに一貫性のあるタイトルを提案させる方法も効果的でしょう。以下は、箇条書きを文章を変更するときのプロンプト例です。
・漢字 ひらがな カタカナの比率は 「2:7:1」 であること
・同じ語尾を3回連続で繰り返さないこと
・ですますで書くこと
SEO対策:キーワードの選定
ブログを書くときにキーワードを選ぶことは、SEO効果を高めるためにとても重要です。
適切なキーワードを使うと、検索エンジンで上位に表示されやすくなります。しかし、キーワードを多く使いすぎると、逆に悪影響を与えることもあります。また、人気のあるキーワードだけでなく、検索される回数や競争の状況をリサーチしないといけません。ブログのキーワード選定をChatGPTに依頼すると、関連性の高いキーワードを迅速に提案してもらえ、検索トレンドや競争状況を反映した選定が可能になります。
例えば、以下のようなプロンプトを打ち込んでみました。
SEO対策:メタディスクリプションの作成
メタディスクリプションは、SEO対策において重要な役割を果たします。
適切に作成されたメタディスクリプションは、クリック率(CTR)を向上させます。一般的に、メタディスクリプションは120~160文字程度で、簡潔かつ魅力的な内容を盛り込むことが求められます。以下は、メタディスクリプション作成時のプロンプト例です。
次のポイントを入れてください。
・文字数は70~120文字程度
・キーワードをできるだけ最初にいれる
・ターゲットも提示する
まとめ:ブログの品質を向上させる5つのPOINT
POINT1:具体的な役割を与える |
ChatGPT利用時の注意点
ChatGPTを使ったブログを作成するときには、以下の4つの注意点があります。
注意点1:情報に誤りがある可能性があるため、必ずファクトチェックを行う
ChatGPTの回答が必ずしも正確であるわけではありません。
生成されたコンテンツには、特に事実に関する部分で誤りが含まれていることがあります。これを避けるためには、必ずファクトチェックを行いましょう。具体的には、ChatGPTが提供した情報を信頼できるソースで確認し、必要に応じて訂正を行うことが大切です。
注意点2:効果的なブログ作成の基本知識を身につけまよう
タイトルや記事を作成する際には、良いタイトルがどんなものか、ターゲットを引きつけるためにはどんな書き方が効果的かを自分で理解しておくことが大切です。また、読み手が共感しやすく、わかりやすい記事を書くためには、どんな言葉を使うべきか、逆に避けるべきかを知っておく必要があります。
もし自分にそのような基準がなければ、ChatGPTに理想的な内容を作成させるのは難しくなります。そのため、基本的なSEO対策や文章作成の知識をしっかり学んでおくことが重要だと思います。
注意点3:オリジナリティが不足する可能性があるため、独自のコンテンツを加える
ChatGPTが生成する文章は基本的に過去のデータに基づいています。
そのため、提供される情報が独自性に欠ける場合があります。ブログや記事を書く際に他の情報と差別化を図るためには、オリジナリティを持たせることが重要です。自分自身の視点や経験、専門的な知識を加えることで、ChatGPTが生成する内容をより個性的で魅力的にすることを心掛けましょう。
例えば、イラストや画像を作成したり、具体的な事例を加えたりすることで、読み手にとって理解しやすいコンテンツを作成することが一つの方法だと言えます。ブログが完成したら、AIが作成した文章を検出する無料ツール「生成AIチェッカー」でチェックしてみても良いかもしれません。
★生成AIチェッカー:https://ai-tool.userlocal.jp/ai_classifier
注意点4:堅い文体になるかもしれません。読者のリテラシーに合わせた調整が必要
ChatGPTはフォーマルで堅い表現を使う傾向がありますが、これが必ずしも読み手に適しているわけではありません。ターゲットとなる読者層のリテラシーや理解度に合わせて文体を調整することが不可欠です。
例えば、初心者向けの記事ではもっとカジュアルで簡潔な言葉を使い、専門的な内容を取り扱う場合には少し堅めの表現を選ぶなど、文体を柔軟に変更する必要があります。適切な文体を選ぶことで読み手にとってわかりやすく、親しみやすいコンテンツが作成できます。
注意点5:ChatGPTと自分自身の弱みを理解し、補い合いましょう
ChatGPTは非常に便利なツールですが、完璧ではありません。
例えば、感情のニュアンスを把握するのが苦手だったり、特定の専門知識に限界があったりすることがあります。そのため、自分自身の強みとChatGPTの弱みを理解し、お互いを補完し合うことが重要です。
例えば、筆者の場合はブログの構成を考えることが得意ですが、日本語の表現には苦手な部分があります。そのため、まず母国語で文章を作成し、翻訳をChatGPTに任せたり、日本語のチェックを依頼したりすることで、お互いの役割をうまく分担し、相乗効果を最大化できるでしょう。
まとめ
以上、ChatGPTを使ったブログ作成の効率化方法と注意点をご紹介しました。ぜひこの記事を参考にして、試してみてください!
私自身、ChatGPTが登場したばかりの頃には少し不安を感じていました。最初は、返ってくる回答が現実と異なることや誤った情報が含まれることがあったからです。でも、後でわかったのは、それがChatGPTの問題ではなく、私の指示(プロンプト)が曖昧だったり、ChatGPTの得意分野を外れていたりしたことが原因だったということです。
どんなツールにも限界はありますが、ChatGPTは客観性や論理性が非常に高く、何度でも丁寧に答えてくれる頼もしい存在です。(人と違い、感情に配慮する必要がないので気軽に使えます!)
最後に、固定観念にとらわれず、新しいことに挑戦する気持ちを大切にしていきましょう!