こんにちは!るーぷです。
ホームページを運用している人ならば、日頃から「トラフィック」「エンゲージメント」「コンバージョン」などの単語を聞いたことがあるのではないでしょうか。
Web関連だけではなく、アクセス解析ツールやよく使われる分析指標の意味を理解できれば、社外・社内の関係者同士でコミュニケーションが円滑になり、施策も加速して行きます。
今回の BLOG は Webに関係する基本用語を解説します。ぜひ覚えていただければと思います。
目次
(1)Web関連用語
Webは独自の特徴があり、さまざまな用語や指標が存在します。まず、Web関連の基本用語を解説します。
・ウェブサーバー
クライアント(ユーザー)のブラウザに対して、HTMLやオブジェクト(画像、フォントなど)の表示を提供するサービスプログラム及び、そのサービスが動作するサーバコンピュータです。
・Cookie(クッキー)
ウェブサーバーがブラウザに預けておく小さなファイルのことです。
アクセス解析ツールで、サイトを訪問したことを記録するなど、さまざまな用途で使われます。
・IPアドレス( IP address)
インターネット上における住所に当たり、ネットワークに存在する機器を識別するための数値です。
・ドメイン
「インターネット上の住所」のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用します。
簡単に言えば、IPアドレスは「000.00.00.00」のような数字で構成される文字列が覚えづらいため、ドメイン名に変換してWebサイトの場所を示します。
・パラメーター
ソフトウェアやシステムの挙動に影響を与えるデータなどのことです。
Web関係では、ウェブサーバーに情報を送るためにURLに付け加える変数です。
例えば:各施策別、キャンペーン別に効果検証をするため、「パラメーター」を下記のように設定します。
・ランディングページ(Landing Page)
ランディングページ、広義の意味では、検索エンジンや広告などを経由して訪問者が最初に閲覧するページのことです。
狭義では、ユーザーに行動(購入やお問い合わせ)を促すための特化したページです。
・サンクスページ
サンクスページとは、Web上でお問い合わせや資料請求、商品購入や予約をした後に表示されるページです。
例えば、「ご購入ありがとうございました」という内容が記載され、ユーザーが最後に見るページです。
サンクスページに到達したことをコンバージョンとして設定することが多いです。
・DMP(Data management platform)
インターネット上に蓄積された様々な情報データを管理するためのプラットフォームです。
購買履歴や行動履歴などの顧客情報を管理できるツールMAやCRMと違うことは、DMPは自社サイト訪問前からデータ管理を行っているものです。
・DSP(Demand-Side Platform)
広告主側のシステムで、広告主の広告効果最適化を図るツールです。
広告枠の買い付けや配信、クリエイティブ分析までを自動・最適化することができます。
・イーコマース
Electric Commerceの略称で電子商取引という意味です。
eコマース、ECという表記もあります。
・サムネイル
視認性を高める目的で、本来のサイズより縮小された画像です。
(2)ユーザー関連用語
ユーザーと会社を知ることが、Web制作・分析・改善の第一歩です。
ここでは、ユーザーに関する基本用語を説明します。
・セグメント(セグメンテーション)
集団やまとまりを区切った区分のことです。
Web関係では、ユーザーの特性(年齢、性別、地域、行動履歴)によって行われる区分です。
・ペルソナ
サービス・商品の典型的なユーザー像のことです。
ペルソナと似た言葉として「ターゲット」というものがあります。
ターゲットは「年齢、性別、趣味」などをやや幅広く設定するのに対し、ペルソナはその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、休日の過ごし方、ライフスタイル…などの詳細な情報を設定します。
・カスタマージャーニー
直訳すると「顧客の旅」のことです。
顧客がその商品・サービスのことを認知し、最終的に購買に至るまでの、心理や行動などの変容プロセスです。
・オーガニック検索
自然検索とも呼ばれます。Google や Yahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索を行った際、広告枠を除いた部分です。
検索エンジンがアルゴリズムによって評価したサイトをランキングする形式です。
・ソーシャルリスティング
ソーシャルリスティングは検索エンジンではなく、TwitterやFacebook、口コミサイトのようなソーシャルメディア上で顧客の声を収集して分析する方法を指します。
・検索クエリ
ユーザーが Google や Yahoo!などの検索エンジンを使うときに、検索窓で実際に入力した語句や単語の組み合わせです。
・キーワード
キーワードとは、検索エンジン上のマーケティングにおいてユーザーをターゲティングするために登録する単語です。
・エンゲージメント(Engagement)
直訳すると「約束」といった意味です。
マーケティング用語では「企業や製品等とユーザーとの結びつき」という意味合いで使われます。
使われる場合によって、意味が異なります。
SNSでのエンゲージメントは、企業の投稿などに対してのユーザーのアクションです。
Twitterで言えばリツイートやフォローなどがエンゲージメントということです。
GA4でのエンゲージメントは、サイトやアプリに対するユーザーの操作ということです。
・エクスペリエンス(Experience)
体験という意味です。「ユーザー・エクスペリエンス」をUX、「カスタマーエクスペリエンス」をCXと略した表記もあります。
(3)ツール関連用語
➊タグマネージャー
広告計測、Google アナリティクスなど、ウェブに機能を持たせるために「タグ」というコードを設置する際に、そのタグを一元管理するツールです。
Google タグマネージャーがよく使われます。(下記はGoogle タグマネージャーの基本用語)
・タグ
タグはGoogleタグマネージャーから実行するHTMLコード(またはJavaScript)のことです。
Google タグマネージャーは Google 社が提供しているサービスタグだけではなく、サードパーティのベンダー(会社)が提供しているサービスもサポートしています。
・トリガー
トリガーはタグが実行される条件(タイミング)です。
Google タグマネージャーには標準の「All Page」「Initialization-All Page」「Consent Initialization-All Page」やページビュー、クリックなどのトリガーがあります。
・変数
変数はタグやトリガーで使用する値や文字列を格納する領域です。
Google タグマネージャーに標準で用意されている「組み込み変数」とユーザーが任意で作成する「ユーザー定義変数」の2種類があります。
参考:Google タグマネージャー ヘルプページ
➋Search Console
検索サイトでの利用者の行動を統計的に見るツールです。Google Search Console がよく使われます。
Google Search Console は検索のパフォーマンス、モバイル ユーザービリティなどの最も重要な指標や、通知の概要を確認できます。
参考:Google Search Console ヘルプページ
➌Google アナリティクス
Google 社が無料で提供するアクセス解析のツールです。
同様のツールに、Adobe(アドビ)が提供している、Adobe Analyticsもあります。
・プロパティ
Google アナリティクスにおけるプロパティはアクセスデータを収集・分析する単位のことです。
・ディメンション
Google アナリティクスにおけるディメンションはアクセス解析データの分析軸となる項目です。
例えば、Googleアナリティクスでレポートを作成した際、指標の左側の部分がディメンションです。
・イベント
ウェブサイトまたはアプリにアクセスしたユーザーがとった行動です。
イベントを使用して、ページの読み込み、リンクのクリック、購入の完了やシステムの動作(アプリのクラッシュ、インプレッションの発生など)を測定できます。
(4)よく使われる分析指標
誤った分析を行わないため、指標の意味を正しく理解しておく必要があります。
この部分は、アクセス解析ツールやWeb広告などよく使われている指標をまとめて解説します。
➊アクセス解析ツール指標
・セッション
Webサイトにアクセスしたユーザーがサイト内を閲覧し、離脱するまでの一連の行動をまとめたものです。
アクセス解析ツールごとにセッションが切れたとするタイミングは異なります。
自社で使用しているツールの仕様は確認しておきましょう!
・ページビュー数
ページビュー(見る)した数という名前通り、ページを閲覧した数ということです。PV数とも呼ばれます。
ページビューとセッションは似てる指標のため、混同しないように注意してください。
例えば、あるユーザーが同一Webサイト内で5ページ閲覧した場合PVは5で、セッション数は1です。
・ユーザー
ユーザーは特定した期間に訪れたユーザーの総数です。
新規ユーザーは、サイトまたはアプリに初めてアクセスしたユーザーです。
リピーターは、サイトまたはアプリを過去に利用したことがあるユーザーです。
「再訪問セッションを発生しているユーザーがいるので、数値上では「新規ユーザー数」<ユーザー数」となります。
参考:Google アナリティクス ヘルプページ
➋Web広告の基本指標
・インプレッション(表示回数)
主にWeb広告における、「広告が表示された回数」を意味します。
Google アナリティクスや Google Search Console では、表示回数はユーザーが表示したページの回数です。
※「1ユーザーがある期間に何回見ても「1」とカウントしたい」といった場合は、セッション数を確認します。
リーチ(Reach)
リーチは広告などが表示されたユーザー数を表しています。
例えば、あるユーザーに同じ広告またはSNS投稿が2回表示された場合は、インプレッションは2、リーチは1となります。
リーチとインプレッションは似てる指標のため、意味を混同しがちです。
・クリック数(Click 数)
ページや広告がクリックされた回数です。
「どれだけウェブサイトに誘導できたか」を表す指標です。
・クリック率(CTR/Click Through Rate)
ユーザーに表示された回数(インプレッション数)のうち、ユーザーがクリックした回数の割合を計算した数値です。
クリック率(CTR)=クリック数÷インプレッション(表示回数)
・コンバージョン(Conversion)
ホームページ内で、ユーザーにとって欲しい行動のことをコンバージョンと言います。
例えば、「商品の購入完了」「資料請求」などがあります。
売上につながるものがない場合は、「3つ以上の制作実績・記事ページを閲覧した」などをコンバージョンとして設定することで、ホームページや流入ユーザーの質を把握します。
・コンバージョン率(CVR/Conversion Rate)
ウェブサイトに訪れたユーザーや広告をクリックしたユーザーのうち、どの程度がコンバージョンに至ったのかを表す数値です。
【Web広告に使われる場合】コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数÷クリック数
【アクセス解析に使われる場合】コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数÷セッション数
・CPA(Cost Per Acquisition/Cost Per Action)
CPA は「顧客獲得単価」と訳されます。
コンバージョンなど商品購入や会員登録などの成果を1件獲得するのに費やすコストのことです。
➌ビジネスの基本指標
Web分析・改善は事業に成果をもたらすため行います。そのため、ビジネス指標への理解は必要です。
・KGI(Key Goal Indicator)
KGIは「重要目標達成指標」、KGIは事業の目標やゴールを数値化した指標です。
・KPI(Key Success Factor)
KPIは「重要成功要因」、KGIを達成するために、必要なプロセスの到達度合いを計測するための指標です
・KSF(Key Performance Indicator)
KSFは「重要業績評価指標」、KSFはKGIを達成するために重要な要因(条件)です。
最後に
Web制作からアクセス解析までの基礎用語をまとめました。
Web関連用語は、英語のものが多く、なかなか覚えられない方も多いようです。
単語を知っていることよりも、意味を理解していることが大切です。
次回のBLOGはWeb関連用語の【中級編】となります。是非ご覧ください!
Web 制作や集客に悩まれる方が多いと思いますので、お悩みがありましたら何なりとご相談ください!