こんにちは!るーぷです。

Google アナリティクスは、Web サイトやモバイルアプリのユーザーのデータを計測・保存し、分析・活用するためのツールです。
2006 年にリリースされてからいくつかのバージョンがあります。
現在、もっとも利用されているバージョンがユニバーサルアナリティクス(UA)です。

デジタルマーケティングを取り巻く環境の変化に合わせ、2020 年には次世代の Google アナリティクス4(GA4)がリリースされました。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)は 2023 年 7 月 1 日をもって新規データ取得が停止されます。
できるだけ早くGoogleアナリティクス4(GA4)に切り替えることをおすすめします。
今回のBLOGではGoogleアナリティクス4(GA4)の概要を説明します。

Google アナリティクスの歴史

Google アナリティクス4(GA4)がリリースされた背景を紹介する前に、Googleアナリティクスの歴史を簡単に説明します。
Google アナリティクス4(GA4)は第 4 世代の Google アナリティクスというところから名づけられています。

◆第1世代 Urchin(アーチン)
「Urchin(アーチン)」は Urchin Software Corp.が開発したアクセス解析ツールです。
Google 社は Urchin Software Corp.を買収したことで、今の Google アナリティクスは生まれました。

◆第2世代 Google アナリティクス(ga.js)
「ga.js」は、Google 社が 2007 年に提供を開始したタグで、2016 年にサポートが終了しています。
第2世代の ga.js は第1世代 Urchin(アーチン)と比べて、イベントトラッキングなどの現在の主要機能を拡充していきました。

※タグとは、Web上で情報をどのように表示させるかを指定する「命令文」のことです。
※ラッキングとは、人の行動やシステムの挙動、データの推移などの情報を継続的に収集、監視することです。

◆第3世代 ユニバーサル アナリティクス(analytcs.js)
第3世代のユニバーサル アナリティクス(analytcs.js)は初めてクロスドメイン トラッキングを実現できました。
2014 年以降に「gtag.js」(通称:グローバル サイト タグ)に新しくなりました。Google 広告や Floodlight タグも組み合わせて使用できるようになりました。

※クロスドメイン トラッキング:異なるドメインの Web サイトをまたいだユーザーの行動を分析する機能です。
Floodlight とは、Google マーケティング プラットフォームのコンバージョン トラッキング システムです。

Google アナリティクス4(GA4)がリリースされた背景

第3世代のユニバーサル アナリティクス(analytcs.js)はユーザーによるWebサイトの訪問データをブラウザごとに Cookie を用いて計測できるように作られたものでした。
しかし、デジタルマーケティング環境は常に変化しています。特に大きな変化は下記の 3つがあります。

◆ユーザーとの接点の多様化
Google アナリティクスが生まれた時はパソコンによる Web サイトの閲覧が中心でした。
しかし現在はユーザーがスマートフォンを使って、日常的に Web サイトやモバイルアプリを利用しています。

◆プライバシー保護による Cookie の利用規制
日本では改正個人情報保護法が 2022 年 4 月に施行され、Cookie 情報など付随するデータまで厳しく管理されるようになりました。
また、2023 年 6 月には、改正電気通信事業法が施行されます。
Apple 社による ITP(Intelligent Tracking Prevention)のようなブラウザへのトラッキング防止機能の実装など、大手プラットフォームの対応の動きも見られました。
参考:総務省「個人情報保護」

◆AI、機械学習などのテクノロジーの進化
前述したスマートフォンなどの普及によりユーザーとの接点が増えたことで、収集可能なデータの量は膨大なものになってきています。
そのデータを活用するために AI、機械学習などのテクノロジーが発展してきています。

以上の環境の変化に合わせて、次世代版の Google アナリティクス4(GA4)がリリースされました。
参考:SBクリエイティブ『プロが教えるいちばん詳しい Google アナリティクス 4 』

ユニバーサルアナリティクス(UA)と比較、Google アナリティクス4(GA4)の変更点

◆データを統合した「ユーザー中心」分析
従来のバージョン(ユニバーサルアナリティクス/UA)はセッションを軸とした計測がメインでした。
ユーザーとの接点の多様化に対応するため、 Google アナリティクス4(GA4)はWeb、アプリを問わない横断的なユーザー行動を把握できるようになりました。
「ユーザーを中心とする計測」は Google アナリティクス4(GA4)の一番大きな変更点です。
※セッションとはWebサイトに訪れたユーザーの一連の行動です。

◆機械学習の活用
分析の自動化やインサイトを行いやすくするため、Google アナリティクス4(GA4)には様々な機械学習機能があります。
機械学習が利用されている主要な機能は予測指標、予測オーディエンス、異常値の検出などがあります。
具体的な例を挙げると、「7 日以内に購入あるいは離脱が予想されるユーザー」を予測することが可能になります。

参考:
[GA4] 予測指標
[GA4] 予測オーディエンス
次世代のアナリティクスである Google アナリティクス 4(GA4)のご紹介

◆その他変更点
ユニバーサルアナリティクス(UA)から Google アナリティクス4(GA4)になって変わった細かいところは非常に多いです。

例えば:
・管理画面のUI(User Interface)の変更
・BigQueryとの連携が無料利用可能
BigQuery は、完全にサーバーレスで費用対効果に優れたエンタープライズ データ(一元管理するデータ管理方法)ウェアハウスです。
・「エンゲージメント」という新しい概念の追加
・・・
実際に管理画面を設定してみないと仕組みを完全に理解することは難しいです。ぜひ細かいところまで触ってみてください!
また、Google は公式ページで「今後もさらに改良を進めていく予定ですので、ご期待ください。」というアナウンスをしています。
常に新しい機能を意識しながら活用していきましょう。

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